2018-10-25

土俗の乱声 レコーディング

最近facebookでのご報告が中心になってしまい、ちょっと反省です。
やっぱりブログできちんと今の自分を綴っていければと思っています。

「土俗の乱声」のレコーディング、無事に終わりました。

これのお話があったのは1年前。
ドキュメンタリー映画「土俗の乱声」につけられた伊福部昭作曲の曲を二十五絃箏一面のために私が編曲して演奏し、CDに収録するというものでした。

元のオーケストラの演奏を聴いた時に、その迫力と格好良さに、思わず、「やります!」

しかし、実際、金管、バイオリン、ピアノ、ゴング、ティンパニーが響き渡るオーケストラの40分余りの曲の分厚いスコアを目の前に、途方に暮れてしまいました。

私の悪い癖で、考えていることを理由としてそのまましばらくフリーズ。
「やります!」と威勢よく言ったもののどうやら一歩も進んでいないらしいのを察した周りの方々が、映画の思い出話をしてくださるために集まってくださったり、録音の様子を記録したものを見せてくださったり。
伊福部先生を取り囲んでいた優しさを、私もお裾分けして頂き、少しずつ勇気が出てきました。

なにかのキッカケを探そうと、この曲のキーとなっていると感じた、ゴングの音を実際に弾いてみたいと、ガムランまで習い始めてしまいました。

土俗の乱声で取り上げられているお祭りや歴史も調べに調べ、とにかく編曲するまでの道のりの長いこと。
そんなことを経て、今井聡さん編曲のピアノ譜を参考にさせて頂きながら、どうにかどうにか出来上がりました。

レコーディングでその途中経過をあれこれ報告していたら、「あのォ……ちょーーーっと遠回りし過ぎじゃありませんか?」と優しい呆れ顔。
確かに。1年かけて編曲って、本当に不器用な私らしい気がします。

でもその回り道で、沢山の拾いものをして、ポケットがパンパンになりました。
レコーディング当日も、目からウロコが落ちるようなことが多く、最後の最後まで拾い続けました。

編曲するまでが時間がかかりすぎて、レコーディングでどうだったのかは心配ですが、この曲を11月のリサイタルでも演奏します。

拾ったものを身体の奥の奥にまで入れ、それが湧き出るものになっていますように。