2015-01-20

2015年1月20日

新年を迎えてはや半月。
私がスタートダッシュをするはずだったのに、時の流れがスタートダッシュしているようです。

さて、片づけがあまり上手ではない私ですが、年末の片づけはちょっと面白かったです。

過去を整理する要素が強い片づけですが、私は、過去の中で重要なものを取っておくという考えでは、どうもモチベーションが上がらず……。
うーん。こういう時は一回立ち止まるに限ります。

そこで周りをよく見回してみました。
今までの自分が共にしてきたモノたちです。
それぞれに色んな思い出がくっついていて懐かしい…

…あれ?
懐かしい?いやいや。
そんな感傷に浸っている場合じゃないような気がしてきました。

これを目にすると「懐かしい」と思うだろうという未来は、これが目の前にある限り起こるでしょう。
そうなると、この「懐かしい」ものは、過去のものであるようで、自分の未来を構成するものです。

あれあれ?
そうやって見ていくと、自分の周りに見えているものは、自分の未来を構成するもののように思えてきました。

実際これを思った瞬間はすぐに過去になってしまいましたが、やはり同じモノに囲まれたままです。
さっきは未来だった次の瞬間も、これらのモノに囲まれたまま過去になってしまいました。

さっきは未来だったものが次々と過去になるのを感じながら、でも周りの景色がなにも変わらないところに私はいました。

そっか。
この周りに見えているのは私の未来の景色なのか。

そして、その未来はこの手がそのモノをどうするかによって変わっていくんだ。

そう思うと何か切羽詰まった思いが湧き上がってきました。

これは私の未来にあって欲しいモノなのだろうか?
これは私の未来であって欲しいことなのだろうか?

周りのモノ、周りのコト、頭の中のコト…
全てが問いを持つものとして、私に迫ってくるようです。

どうやら、過去に感謝をしつつも、サヨナラをしなければならないものが思っていた以上にあるようです。

でも、これが私の未来だと思って周りを見回すと、人もモノも愛しく輝き始めてきます。

私たちはなんと不思議なものに囲まれて生きているのでしょうか。

2015-01-01

2015年1月1日


あけましておめでとうございます。

相変わらず大掃除に追われる大晦日。
なんで毎年こうなのかなー、と反省しながらする大掃除は倍疲れるもので、夕方にはヨレヨレになってしまいました。

その時、ベッドの下の段ボールから大発見。
なんと、三島由紀夫の『サド侯爵夫人』の初版本と、谷崎潤一郎現代語訳の『源氏物語』の初版本!

装丁の隅々までに心がこもっていて、本が大切にされていた時代の、皆の慈しみのようなものが本の外側にまで滲み出ています。

「すごい!」と一旦口に出したら止まらなくなり、「すごいっ」「すごいわー」「すごいなあ」「すごいよねー」
100回くらい連呼したでしょうか。

気がついたら疲れはどこかへ飛んでいってしまいました。

あれ?あんなに疲れていたはずなのに…
やったことと言えば、感動して叫んだだけ。
疲れって、心が動かなくなったときに起こる感情なのかしら?

きっと50年以上前の人々の心の動きが私の心を揺り動かして、知らせてくれたのでしょう。
心の動きの深遠な力を…

大晦日にいいプレゼントを頂きました。
さぁて、今年もめいっぱい心を動かしていきますよ!