2017-12-13

2017年12月13日

ハープとのデュオコンサート「西洋と東洋のKOTOの響き」、無事に終わりました。

とても素敵なハーピストの西村光世さんとの出会いがあり、お互いの楽器らしさを大切にしつつもそれにこだわり過ぎず、絃楽器が生まれた頃に立ち戻れたらの思いで始まったプロジェクトでした。

楽器が少し似ているが故に目立つ、音の立ち上がり方から、余韻の広がり方といった細かいことに始まり、調和の捉え方、律動の感じ方、メロディの歌い方、言い出したらキリがないぐらいの違いが、楽器の特性や奏者の個性からだけではなく、それぞれの文化や歴史の違いから出ていることに気がつかされる日々でした。

響き合うためには、相手のことをどれだけ知り、愛せるかだけではなく、自分のことをどれだけ知り、愛せるかということも突きつけられた気がします。それは今回は、単なる個の問題だけではなく、西洋と東洋という問題でもあったような気がしています。

それにしてもハープはなんと美しい響きを奏でる楽器なのでしょう。
何千年もの間、人々に愛されてきたことが、その一瞬で分かり、心がそちらに導かれていくようです。

そして、箏はなんて心がそのまま出る楽器なのでしょう。身体の中にしまっているはずの心が、手触りをもって目の前にあらわれるようです。

天上からの光の粒を浴びながら、自分の心を恥ずかしながらそっと差し出すような気分になっていました。

お客さまにはどうお感じ頂けたのでしょう。
私と同じで、楽器を、音楽を超え、様々なことに思い巡らせて頂けていたら心から嬉しいなと思っています。

いらしてくださった皆さま、そのままでいいよと応援してくださった皆さま、心から心から感謝しています。
本当にありがとうございました!!