2016-01-11

2016年1月11日

今年は私がその音楽を愛してやまない作曲家伊福部昭が亡くなって十年目にあたる年。
伊福部家は由緒ある神官の家系なのですが、神道では、歿後十年でご先祖様の仲間入りをされるそうで、盛大にお祝いするそうです。

この十年祭のお祝いと文筆家の小林淳さんの『伊福部昭綴るII』出版記念パーティーが2月7日に行なわれます。
そこで畏れ多くも奉納演奏させて頂くことになりました。来月、十年祭を記念して出されるCDで弾かせて頂いた「胡哦」を演奏いたします。

先日実行委員長の鈴木正幸さんをはじめ、関係者の皆さまにお会いしたのですが、自我のない、その思いの強さに心を大きく動かされました。何かが起こる時間になるように感じます。

ご興味おありの方、ご出席頂けましたら嬉しいです。小林さんのご本、第一弾が素晴らしく、今度はその第二弾。これも楽しみでたまりません。


以下、実行委員長の鈴木正幸さんによるご案内の文章です。

2016年は、日本楽壇の泰斗かつ日本映画音楽界の巨人 伊福部昭(1914-2006)の歿後10年の節目の年にあたります。神道では歿10年を〈十年祭〉として盛大に謳い、故人を偲びます。スリーシェルズ、伊福部昭百年紀も種々様々なコンサート、イベントに関わっておりますが、ご長男の伊福部極氏の製作による十年祭CDの製作報告、並びにスリーシェルズ所属の小林淳による『伊福部昭綴るII』の刊行をご紹介し、「伊福部昭十年祭」を新宿で開催します。

●伊福部昭百年紀主催「伊福部昭十年祭──『伊福部昭綴るII』刊行ー」開催決定お知らせ●


日本楽壇の泰斗かつ日本映画音楽界の巨人であります伊福部昭先生(1914-2006)がご逝去されましてから早10年が経過いたします。2016年は伊福部先生の歿後10年の大きな節目の年にあたります。神道では歿10年を〈十年祭〉として盛大に謳い、故人を偲びます。それに呼応いたしまして音楽界におきましても種々様々なコンサート、イベントが企画されております。

伊福部昭百年紀も昨年(2014年)の〈伊福部昭生誕百年〉のムーブメントの一端を担わせていただきました経験をふまえまして、〈十年祭〉でも伊福部先生のご業績を後世に伝え、ファンの皆様に楽しんでいただけるような催し物を鋭意企画しております。

つきましては、その一環といたしまして、司会に井上誠氏をお迎えし〈伊福部昭十年祭〉を迎えます2016年2月8日の伊福部先生のご命日に合わせ、伊福部昭百年紀による「伊福部昭十年祭」記念会を企画いたしました。また、伊福部昭百年紀スタッフの一人であります小林淳(映画関連文筆家)が〈伊福部昭十年祭〉記念企画として編集いたしました『伊福部昭綴るII──伊福部昭 論文・随筆集──』(ワイズ出版刊)が2月初旬に全国発売の運びとなります。その出版のご紹介も兼ねまして、伊福部先生のファンの皆様、伊福部先生ご関係者の皆様とともに、〈伊福部昭十年祭〉に祝意を捧ぐ会を挙行させていただきたいと存じます。

当日は伊福部家ご長男・伊福部極様を主賓にお招きいたしまして、十年祭CDの製作報告等々、皆様とご一緒に伊福部先生の思い出、伊福部昭先生が遺されました音楽遺産に想いを馳せるお話などで楽しい時間を過ごしたいと思っております。開催会場の「中国料理 桃里」は、極様がご両親とお食事を楽しまれた思い出のお店と仄聞いたしております。伊福部先生が舌鼓を打たれたお料理を味わいながら、皆様と〈伊福部昭十年祭〉をお祝いいたしましょう! 多くの伊福部先生ファン、伊福部音楽ファンの皆様のご参加を賜りたく、ここに謹んでご案内をさせていただきます。

日時:2016年2月7日(日曜日)/12:00開始(受付:11:45)より(2時間ほどを予定)

場所:ホテルオークラレストラン新宿「中国料理 桃里」 (〒163-0550 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル48FコンファレンスB(貸し切り)/電話03-3345-0598)

会費:10,000円(当日、受付にして頂戴いたします。なお、会費には当日配布されます『伊福部昭綴るII──伊福部昭 論文・随筆集──』代金も含まれます)

本会のご参加には事前予約が必要となります。ご参加希望の方は伊福部昭百年紀:鈴木正幸までご連絡をお願い申し上げます。

申込み先:urano-rakuda@ezweb.ne.jp

上記アドレスにタイトル「伊福部昭十年祭 記念会」と明記され、本文にご芳名、ご連絡先、参加人数等をご記入され、お申し込み下さいませ。

本会はスリーシェルズ・西耕一、鈴木正幸、小林淳、矢内露紀等、2015年5月の新宿都庁における「宝田明:盤寿を祝う会」、10月のクルーズクルーズ池袋店における「中野昭慶:傘寿を祝う会」のスタッフが運営に携わります。伊福部昭百年紀では当日、複数のサプライズを企画しておりますので、こちらのほうにもご期待をお寄せいただきたいと思っております。
なお、堅苦しさのない、ざっくばらんとした打ち解けた会にしたいとの私どもの想いもございまして、当日は平服でご来場いただきたく、お願い申し上げます。

皆様のご参加を伊福部昭百年紀一同、心よりお待ち申し上げております。

伊福部昭百年紀
お問い合わせ 担当:鈴木正幸 TEL090-1421-8931


2016-01-06

2016年1月6日

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今年の元日明けは山寺へ。
小学生低学年の時に一回行ったきりです。
階段がいつになっても目の前に立ちはだかり、でも、性格的に弱音は吐けず、心の中で「もうここには来ないぞ」とこっそり誓いました。

それからン十年。山寺のニュースを見るたびに、「みんなよく行くな」とあの日の誓いを思い出していました。
岩登りで山寺の麓に行ったこともありましたが、クライミングの合間に、目の端で崖の上のお寺を追うだけ。その時登っている岩よりもはるかに高く厳しいものに感じたのでした。

ところが、つい、山寺に行ってしまいました。
調子に乗る性格ゆえの成り行き、なのですが、良く言えば、昨年向き合った歌のコンプレックスのことがあったのかもしれません。

充分な装備をして、いざ出陣!
…と、思ったら、20分後には頂上に着いていました。

呆気にとられてしまいました。
ずっと頭の中でそびえ立っていたあの山はどこ?

頂上を目の前にして現れる最後の階段では、1段上るごとに煩悩が1つずつ減っていくのだとか。
だいぶ辛くなってきて、あれこれ考える余裕がなくなってくる頃に現れる階段です。
1段上がるごとに考えられることが1つずつ減っていき、そうして考えることを1つずつ落としながら前に進む力を得ているといった感じです。

ということは、煩悩は、人が考える力を持ったがゆえに持たされてしまったものだということなのでしょうか。
考えるということは自分のかけがえのない財産ではありますが、考えるからこそ煩悩の元になるものが生まれ、考えるからこそその煩悩に気がついて苦しみ、そしてその場で足踏みをします。

最後の階段を上りきった時、そんなことだけを考えていました。

そうでした。考えたからこそ、葛藤を生み、山寺にも登りたくなかったのです。
でも、本当は20分で登れるところでした。

さて、では、考えなければいいのか。
いや、考えなければ向かうべきところすら見えません。

考えるということをどのように考えるか。

…さあて、今年は何をしようかな。

なんて、余裕なことを言っていますが、次の日は筋肉痛で歩くのすら大変でした。
まずは身体を鍛えた方がいいですね。