夢から深層心理を推測することはよくあることだと思いますが、それはあくまで夢を夢として離れて見ているからだと思います。
夢と現実はどう違うのかしら?
私はそれにいつも頭を悩ませます。
結局よく分からず、夢と現実の境目をつけないが故に、夢の中でも真剣な振る舞いになります。
私が鳥になって、この世の果てを見に行った時は、そこではグリーンカレーの海が渦巻いていました。
その先はプツッと切れており、すごい勢いでカレーも空気も吸い込まれていきます。戻ろうにも熱風に煽られ、止まろうにもどこに着水したら良いか分からず…。困惑して、必死で羽ばたかせながらも、世界の秘密を知った喜びにほくそ笑んでしまうのでした。
きつねうどんを作ろうと思いたち、まずキツネ狩りに出かけることにしました。森を走り回ってもなかなかキツネが捕まらず、そのうちに日も暮れてきて、諦めの気持ちが湧いてきました。べつに、きつねうどんじゃなくても良いのではないか……葛藤に苦しみつつ、動かなくなってきた足を引きずりながら、キツネの姿を追い求めるのでありました。
夢と現実の違いは、それが寝ている時に起こったか否かによるのかもしれません。でも、寝ているかどうかの判断自体が夢でなかったとは言い切れないところもあり、話はややこしくなります。
また、事実としてあるもの、そして周りで起こる物事にどう対応して、どのように物事が流れていくかということを現実だとすれば、夢と現実の違いはだいぶあやふやになります。
だから、私は夢を客観的に捉えることは出来ないようなのです。どれも人生での貴重な経験です。
この世の果ての秘密をばらしちゃいましたね。