2014-02-12

2014年2月12日

巷には占いものが溢れていますが、私は、普段はそれらには見向きもしません。
では、占いなんかけしからん!と思っているかというと、そうではありません。仲良しの友人は占い師ですし、占いの歴史や仕組みなどをホーホー聞いては質問攻めにしています。

じゃあ何故占いものを見ないかというと、それは他でもない、自分の楽しみを取られちゃうからです。
毎日様々なものを目にし、耳にするわけですが、なぜそれらのものが今姿を現したのかを、あれこれ推測して、それらが語りかけてくるものにそっと耳を傾けるのが、私の密やかな楽しみなのです。

そんな私ですが、先日、たまたま一冊の星占いの本を手にしました。
『生れ月の神秘』
日本でおそらく一番最初の星占いの本で、それも、著者が山田耕筰。
そんな不思議な取り合わせの本が、七十年ぶりに復刻されたというのです。

山田耕筰、そう、あの『赤とんぼ』の作曲家です。
山田耕筰が日本の音楽史の中でも抜きん出た存在だということはあまり異論のないところだと思いますが、作曲されてから何十年も経つというのに、今ここで心を揺り動かすような力を持つメロディーを作る人ってどのような価値観を持っていたんだろう、って純粋に興味を覚えてしまいます。
それに、あの尋常じゃない頭の大きさ!

ということで、興味津々でその本を開いてみました。
私は、十一月生まれなので、どれどれ、十一月生まれの人々は…

「この月生れの婦人は、快樂好きで、規律規則が大嫌ひです」

た、確かに…
規律規則は異常に嫌いだわ。
好きなことしかしないし…それって、快樂好きってこと!?

「この月生れのものは、一日延ばしに物事を延ばす習慣に染みやすい傾向があります。が、しかし、この悪習を打破しないと、そのために遂に生活を破産するやうな結果になるでせう」

うんぎゃあ。
す、鋭い…

山田耕筰に言われたとなると、この悪習をどうにかしなければならないという、切羽詰まった思いにかられて、まずこの本を買ってしまったのでありました。

それが山田耕筰が言いたかったことかどうかは別として、

ほら、読みたくなってきたでしょ。