八王子の山に竹を取りに行ってきました。
ここ数年はリサイタルの舞台美術を、陶芸家の川合牧人さんと華道家の手島久子さんにお願いしています。
今年10月7日のリサイタルは、青竹を使った舞台になるということで、足手まといになるのを承知で、いざ山の中へ。
余裕があったのは最初だけでした。
竹を選んで、切って、枝を落とし、勾配のキツい斜面を運び上げ(私は押しただけ)、竹を割って、裂いて、ねじって、巻く。どれ1つとっても、竹の特徴を考えながら、腰を入れて身体全体の力を使わないと出来ないことばかり。
汗みどろになりながら奮闘中、名人のようなおじいちゃんが出てきて、竹の性質を教えてくれたり、美少年が出てきて、手伝ってくれたり、ちょっとおとぎ話の世界です。
おにぎりとお茶の美味しかったこと!
それにしても、竹取物語に出てくる竹取の翁は、竹で生計を立てていたのだから、かなり力持ちのおじいちゃんだったはず、と、見る目が変わりました。
清々しいながらも、力強い生命力のある舞台になりそうです。
あの竹がどのようになるのかしら?
私も含めて、当日のお楽しみです。