野坂操壽×沢井一恵 『変絃自在』in サンフランシスコ公演。オールスタンディングオーベーションに涙が出てきました。
その音色は人生をそのもの。その瞬間には長い時間が流れており、その一音はどこまでも広がり、そして光を放って溶けていきました。
3つのコンサートがあり、この1週間は目が回るようでしたが、それを支えてくれた、アメリカやタイ、オーストラリアで箏を広めるために活動しているメンバーはどんなにか大変な思いをされたことでしょう。身体をフルに働かしながら、常に屈託のない笑顔。開拓の苦労を知っているからこその優しさ。忘れてはならないという声が聞こえました。
そして、ほぼ初対面の人ばかり6人一緒の宿での生活。私以外はズバ抜けて出来る人たちばかり。緊張体質の私はどうなることやらと覚悟していましたが、1日目からグッスリ眠れたことがその日々を物語っているようです。「ラブリー」とはこういうことを言うのかしら?愛おしい時間をいつまでもいつまでも抱きしめたくなります。
知らない間にパスポートを、浜辺の脇の草むらに落として、知らないうちにパスポートを見つけて頂くというようなことが連続で相変わらずの私でしたが、もっと元気になり戻ってきました。
考えたいことが押し寄せてきます。でも、身体と心を止めることなく、頂いたエネルギーで今日からCD作りに励みます。それこそが考えたいことに繋がると信じて。
心いっぱいのありがとうを皆さまに!